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ダイアとはプロペラを前方または後方から見て回転したときに描く円の直径を言います。
ピッチとはプロペラが1回転したときに理論的に前方に進む距離のことを言います。
多くのプロペラには背面などに数字の刻印が記されていますが、この数値はピッチをインチで表したものです。
例えば15インチピッチのプロペラの場合は、1回転すると1インチは25.4mmですから、理論的には 15×25.4=381mm=約0.38m(38cm) 前進することになります。
ピッチが大きいほど1回転で進む距離は増加しますが、その反面、エンジンの負荷は大きくなるため、馬力(トルク)が必要となります。
船外機の性能を発揮するために、プロペラのマッチングは重要です。『エンジンが適正な回転数で回っているかどうか』が判断基準になります。通常の使用状態(乗員定数・法定備品)でスロットル全開走行した時のエンジン回転数が各メーカーの全開推奨回転域の範囲内に収まるようにピッチを調整していきます。
・推奨回転範囲を下回っている時は、ピッチを下げます。
(1ピッチを下げるとエンジン回転数は約150~200増加します)
・推奨回転範囲を上回っている時は、ピッチを上げます。
(1ピッチを上げるとエンジン回転数は約150~200減少します)
・ピッチを変えずに3ブレードから4ブレードに変更すると、エンジン回転数は約50~100減少します。
※同じプロペラサイズ(ピッチ、ダイア)への交換であっても、プロペラの材質・形状により性能に誤差が生じます。
ヤマハ製のプロペラのサイズを示す識別記号は下記のように表示されています。
プロペラ識別記号の表示位置は、プロペラの種類により異なります。下図を参照してください。
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